「福島で起きている事の真実を隠したいと考える人たちの強い力があるように思えてなりません」渡部ミヨ子さん6/2つながろうフクシマ!さようなら原発集会(書き出し)

転載:みんな楽しくHappy♡がいい♪



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渡部ミヨ子さん(福島/農業者)

みなさんこんにちは。
脱原発の思いを胸にこの会場にお集まりいただいた皆さんに心より御礼を申し上げます。

私の尊敬する大江健三郎さんと落合恵子さんと同じ舞台で、
私の脱原発への思いを申し上げる事が出来ることを、私は一緒の宝だと思いました。
ほんとうにありがとうございます。

私は福島第一原発から25kmぐらいのところに住んでいました。
今は小学5年生の孫と私たち夫婦の3人で、田村市内の西側に住んでいます。
これまで全国のみなさん、そして世界中のみなさんからご支援いただき心から御礼申し上げます。

私は戦時中に、昭和17年に生まれました。
育ち盛りに周りの大人の人達が話す戦争の話は子どものころにも大きな衝撃でした。
そのころ、ヨーロッパのスイスが平和だったことも知りました。
私の心は平和なスイスの事を考えることで、いつも安らいでいました。

私が子育て中の頃に、大熊町に福島第一原発がつくられました。
周りの人達が沢山働きに行きました。
私は広島に落とされた、あのおそろしい原爆のことが頭をよぎりました。

しかし周りのほとんどの人達が私が聞いてもいないのに、
「絶対安全だ」
「事故は起きないんだ」
「ここには大きな地震は来ないんだ」と、口々に言っていました。
そしてすべてが原発のおかげで、生活が満たされるように思いこんでいました。

あの3月11日の大きな地震の後、原発が4基も爆発して、
広島に落とされた爆弾の何百倍もの放射能が飛び散らされてしまいました。
生まれた時から私たちを守ってくれた豊かな自然は
全て放射能という死の灰で汚されてしまったのです。

安心安全という真っ赤なウソと、少しばかりの豊かさに踊らされていた自分を悔み、
未来を担う子どもたちの空気を思い、
自分の目から流れる涙を抑えられませんでした。

国は始めから安心安全キャンペーンをやる一方で、
福島医大には膨大な予算があてられました。
復興予算、そして除染費用、毎日新聞やテレビのニュースでは、
福島県に充てられる予算の数字が大きな文字で写されていました。

いま県内各地に大手企業が入り、除染が行われています。
そして、手抜き除染の事を取り上げました。
水で洗い、土を剥ぎ、草木を倒して袋に詰め込むだけで、
私たちの地域が元通りに戻るわけがありません。

雨が降れば、大地の放射能は、川へ、そして海へ流れるのです。
汚染水のタンクが、汚染物の詰まった袋が、所狭しと増えるばかりです。

去年から帰ってよいとされる30km圏内の私たちの地域では、
山菜から、高いレベルの1万何千ベクレルというセシウムが検出されました。
しかし、帰っている年配の人達は知らずにそれを食べてしまうのです。

「福島で起きている事の真実を隠したい」と考える人たちの、強い力があるように思えてなりません。



先日総理大臣が、「我が国の世界一の技術を、原発を外国へ輸出する」と言っておられました。
福島の原発が世界一の技術であるならば、
世界中の原発は今すぐ止めなければいけないでしょう。

これをなぜ、世界中のどの国よりも放射能の恐ろしさを体験済みの筈の日本が、
外国へ輸出することが許されるのか。
それはまるで、「日本は歴史認識が無い」と隣国から言われた昔の戦争と同じになるのではないか。
後に責任を問われるのではないかととても心配です。

兵隊、戦場、戦略にとらわれ過ぎて、道を誤ってはいけないでしょう。

いま問われている事は、日本の使命は、
あの穏やかに美しく緑に輝く宇宙から見たこの地球を、われらの母なる星、地球を、
知性と愛情と調和で守ることにあると思うのです。
未来の日本が昔と同じ責任を問われないため、
原発のゴミと国の大きな借金で未来の日本が苦しむ事が無いように、
いま考えを新たにする時ではないでしょうか。

命を持って真実を明かし、福島の真実を語り、世界中の英知を結集し、
福島を日本をそして母なる地球を守っていきましょう。

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